ビル・ゲイツの引退と1つの時代の終わり

Bill GatesなどMicrosoft社の経営者たち

ビル・ゲイツ(Bill Gates)がとうとうMicrosoftから退いた。実権はすでに他の役員たちに譲り渡しているので、大きな影響はないと言われている。8ビットPC時代には、MicrosoftのOSはまだ1つの選択肢でしかなかったが、MS-DOS、Windows 3.1を経て、Windows 95で「Windowsが動かないものはパソコンではない」となった(もちろん、Macもあったけど、私にとっては端的に高価すぎた)。

最近のMicrosoftは、巨大な船がゆっくりと沈没していく様を見るかのようなイメージを受ける。先日のYahoo!買収失敗で、インターネットでの顧客拡大の足がかりを失ったのが大きいが、それがなくても、コンシューマー向けのWindowsでは「迷走」という言葉がぴったり来るような状況だ。よくAppleのMac OS Xと比べられるが、Windowsの進歩の速度はMac OS Xと比べればあまりにも遅く、ユーザに対して「こうやったら、便利になりますよ」というアピールが感じられない。また、Windows 98以降のバージョンアップは、「改良点を下から積み上げた結果、こうなりました」という箇所が多く、乗り換えを容易にしている反面、新しさを感じにくい。Windowsは、今後もバージョンアップを続けながら、そのままの形でレガシーなシステムとなっていくのかもしれない。

ただ、サーバ部門など有益なソリューションを提供し、実績も好調なところもあるので、Microsoft自体がそんなに早く「沈没」してしまうとは思わない。WindowsとMicrosoft Officeという「スクリュー」の力は巨大で、XboxやMSNといった部分に大きな「穴」が開いていたとしても、しばらくはカバーすることが可能だろう。

(おまけ)
http://www.gizmodo.jp/2008/01/post_2927.html